ストーマ装具めくれ防止(濡れ防止)のテープの貼り方

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みんなどうしてる?教えて! ストーマが濡れないテープの貼り方

  • お風呂のときのテープの貼り方
  • どんなことに気を付ければいい?
  • ストーマ用のテープはどれを使う?

この記事のポイント

  • 保護フィルター・サージカルテープ・ハサミを使って貼る
  • 保護剤が溶けると肌が荒れるので注意する
  • 防水性の高いテープを使おう!

ストーマ装具が濡れない為のテープの貼り方

入浴時や公衆浴場などでは、入浴前にストーマ装具の処置が必要です。
きちんと処置をしないと、皮膚のかぶれや、排泄物の漏れなどに繋がってしまいます。

ストーマ装具が濡れないためのテープの貼り方や、入浴後処置などをご紹介します。

ストーマを付けたまま入浴する際のテープの貼り方

ストーマ装具を付けたまま入浴する手順は以下の通りとなります。

自宅はもちろん、温泉や銭湯などの公衆浴場を利用する際は、ストーマ装具をつけたままの入浴となりますので、覚えておきましょう。

入浴する前は、ストーマ袋の中を空することが第一のマナーです。

【準備するもの】

  • 入浴用袋かミニストーマ袋
  • 保護フィルター
  • サージカルテープ
  • 手でちぎれない場合はハサミ
  1. 入浴用袋かミニストーマ袋に交換する。替えの袋が無い場合は通常のストーマ袋を三つ折りにしてテープで固定する
  2. 脱臭フィルター付のストーマ袋の場合は、脱臭フィルターをお湯から守るために、保護フィルターを貼る
  3. ストーマ袋の面板は全面皮膚保護剤となっているタイプは、面板の外周をサージカルテープで貼る
  4. 入浴後は、入浴前に貼ったシールやフィルターを剥がし、通常使っているストーマ袋に交換する

【注意点】

  • 目立たなくすることを意識して、ストーマ袋を小さく折りたたみすぎると、排泄物の漏れや装具外れの危険も
  • 全面皮膚保護剤となっている面板にお湯がかかると皮膚保護剤が溶けてしまう為、剥がれないようにしっかりと外周にテープを貼ること
  • テープは防水性の高いテープを選ぶこと
  • 皮膚保護剤が溶けると、下着などに付着して不快な思いをするほか、溶けて固まった皮膚剤で皮膚がかぶれる場合があるので注意
  • 入浴後の濡れた装具は水分をよく拭き取って乾燥させる

ストーマ装具用のテープの種類

入浴時にストーマ装具を固定するのは、防水性があり手でもちぎれるサージカルテープがおすすめです。

サージカルといえど、通気性のないものを長時間使用していると、皮膚にダメージを与える恐れがあります。また、何度も同じテープを繰り返し使用すると、粘着力が剥がれ、接着力が落ちる為、装具の固定として役に立ちません。

装具が不安定になることは、生活に支障が出るので、テープはその都度、新しいものを使用してください。やむを得ず継続的にテープで固定する必要がある場合は、裏がゲル状になっているタイプのテープだと、剥離しにくくなります。

手でちぎれるタイプのテープを見つけておくと、はさみが無くても使えるほか、飛行機などはさみが持ち込めない環境でテープを使うことになった時に、役立ちます。

使用前は必ず自分の皮膚にあっているかどうかもチェックしましょう。

また、ストーマ装具用の「入浴用テープ」も存在します。ストーマ装具にフィットしやすく、使いやすく計算されているのでおすすめです。

この記事のまとめ

  • テープを貼る前にストーマの中身を廃棄しておくことがポイント
  • たくさんテープを貼ると肌荒れや漏れの原因になるので、外周を中心に、剥がれないような貼り方を意識して貼ること
  • テープは皮膚に直接貼るものなので、必ずパッチテストをしてから購入しましょう
  • 入浴後の汗や水分はしっかり拭き取り乾燥させておくことを意識する

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