【動画】ストーマ出血時の対応
今回はストーマから出血がある場合の対応方法について紹介します。
ストーマから出血するのはなぜでしょうか?
ストーマは粘膜であり、肌の皮膚のような表皮でないため、外界からの刺激に対して防御が異なり弱くなります。
また、微細な血管も多くあるので少しの刺激で出血しやすいのです。
ストーマから出血するのはどんな時でしょうか?
- 面板の孔のカットサイズが小さいので、常にストーマにあたっている。
- 面板の貼る位置がずれている。ストーマの下側が見えないのであたっているが気付いていない。
- きつめの下着やズボンやスカートのベルト部分があたる。
- ストーマ装具交換時に装具や手があたる。
- ストーマ周囲の皮膚を洗っているときにこすってしまう。
- 浮腫(むくみ)のあるストーマ。
等々が考えられます。
ストーマ出血時の対処の方法は?
普段のストーマ装具交換などで、出血した場合は、たいていは数分以内に自然に止血します。
ストーマ粘膜からの出血は軽く圧迫すれば止血できます。
ストーマにびらんや潰瘍がある場合はストーマパウダー(粉状皮膚保護剤)を塗布すると、粘膜上皮の保護になります。
ティッシュなどで圧迫するとそれ自体が刺激になりますが、ストーマパウダーは塗布しておくだけで対処することが出来ます。
血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、出血がなかなか止まらない場合もあります。
数分経っても血が止まらない。出血量が多い。出血部位がストーマの中でわからない。できものができたところから出血している。などの場合は医療機関を受診されることをお勧めします。
ストーマ出血をさせないために気を付けることはありますか?
ストーマサイズに合った、面板の孔にする。
面板を貼るときは、孔がずれないように貼る。特に下側に気を付ける。
衣服の硬い部分やベルトでストーマを圧迫しすぎない。
ストーマ装具交換時は手や爪、物があたらないようにする。
ストーマをこするような洗浄はさける。
ストーマにむくみのある場合や血液がサラサラにする薬を飲んでいる場合は特に気を付ける。別の病気が原因の場合は治療をする。
この記事のまとめ
ストーマは出血しないのが普通の状態ですが、ストーマが出血しやすいこと、対処方法を知っていれば、ストーマ出血しても慌てなくて済みます。
日頃から、ストーマをしっかり見て、適切なケアを行うようにしましょう。
出血量が多い場合や、自分で判断できない時は医療機関に相談しましょう。