【動画】二品系ストーマ装具とは?

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https://youtu.be/OnXpDgKqbaE

今回は、二品系ストーマ装具について見ていきましょう。

ストーマ装具には、単品系装具と二品系装具があるのはご存知でしょうか?

それぞれに特徴がありますが、今回は二品系装具について詳しく説明していきたいと思います。

二品系ストーマ装具とは?

お腹に装具を貼る粘着部分の面板と、排泄物を溜めるストーマ袋が分離する装具です。

メリット

ストーマ袋のみを交換することが出来、面板を貼付する時にストーマを直視することができる為、貼りやすいです。

特に、介護者が装具交換を手伝う場合は、排泄物の破棄や装具交換がよりやり易くなるかと思います。

デメリット

面板とストーマ袋を嚙合せている嵌合部が硬いため、お腹を曲げたときや貼った時の違和感を抱く方もいらっしゃいます。また、単品系装具と比べるとコストが高くなります。

面板の構造

面板の構造は、固定型と浮動型の2種類に分かれます。

固定型

フランジ(ストーマ袋と嚙合せる部分)が面板に固定されていることにより、土台がしっかりするためストーマ周囲の皮膚を安定させます。

浮動型

フランジ(ストーマ袋と嚙合せる部分)が面板に固定されていないため、腹壁の動きに追従しやすいです。また、ストーマ袋の装着時にフランジの間に指を入れることが出来るので、腹圧を掛けずに装着でき、痛みなども感じにくいです。

嵌合の種類

嵌合の方法は、嵌め込み式、ロック式、粘着式の3種類に分かれます。

嵌め込み式

面板とストーマ袋のフランジ(ストーマ袋と嚙合せる部分)の溝をパチパチとかみ合わせることにより接合します。

キッチンなどで使うタッパーと同じ仕組みなので、簡単です。

ロック式

2段階の装着となります。まずは、嵌め込み式と同じように面板とストーマ袋のフランジ(ストーマ袋と嚙合せる部分)の溝を接合します。

次に、接合部分近くにある、つまみを押してロックすることで完了です。二重にロックすることで、装着の安心感が得られます。

粘着式

フランジ(ストーマ袋と嚙合せる部分)が無く、シールのような粘着剤によって面板とストーマ袋を接合します。

単品系に近い装着感を得られますが、粘着部分にゴミなどが付着すると強度が弱まるため接合時は注意しましょう。

どんな時に便利?

二品系だとストーマ袋だけを途中でつけかえが可能です。

入浴時や外出時、服装などにより、ストーマ袋のサイズや形を選んで、つけかえることができます。

しかし、単品系ですと、ストーマ袋を変えたいとき、面板ごとはがさなければいけません。

ホリスター:ニューイメージミニクローズ

例えば、消化器系のオストメイトの方が、入浴する時だけストーマ袋をコンパクトにしたいと考えていらっしゃる場合、ホリスター製品のニューイメージミニクローズという商品があります。

入浴時のシールが必要ないオストミーフィルターを内蔵しているため、そのまま入浴することができます。ベルトタブ付きの、超うす型フランジで、透明と肌色の2種類をご用意しています。

コロプラスト:ロックコレクターU(ユリナ)

次に、尿路系のオストメイトの方が、就寝されるときに夜間用ウロバッグとの接続に違和感を抱えていらっしゃる場合、コロプラス製品のロックコレクターU(ユリナ) という商品があります。

小さく目立ちにくいストーマ袋で、それ自体に尿を溜めるのではなく、夜間用ウロバッグへのコネクターとして機能し、夜間の快適な使用感を実感して頂けると思います。

捻じれ防止が施されているため、夜間に尿の流れが妨げられないのが特徴です。

まとめ

今回ご紹介した二品系装具は一部ですが、このように、二品系ストーマ装具はその方々のライフスタイルに合わせた選択が豊富です。

ご自身の好みや生活環境を見据えて、単品系二品系どちらの装具がよいかを看護師に相談して選択しましょう。

ご不明な点がございましたら、いつでもウエル・カムサポートセンターまでご相談ください。

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