【動画】ストーマ装具にかかる費用とは?

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ストーマ装具はどれくらい費用がかかる?

これからストーマを造設される方は、今後自分がどういった物が必要になり、どれくらいの費用が発生するのか不安かと思います。

今回は大まかではありますが、装具に関わる費用や、自身の負担金額について見ていきます。

そもそも、ストーマ とは?

ストーマとは、病気や事故などが原因で腸管や膀胱を手術して腹部につくられた便や尿の排泄口のことです。人工肛門や人工膀胱などの総称です。 

ストーマに関する基礎知識は、こちらの記事を参考にしてください。

いつからストーマ装具は必要になる?

ストーマ造設直後から、装具は必要となります。

ストーマは、便意や尿意を感じることなく、本人の意思とは関係なく出てくるので、便や尿を貯める袋(ストーマ装具)を付けて管理をします。ストーマの種類によって管理の仕方は違います。

病院入院中に退院に向けて社会復帰用のストーマ装具を選定していきます。サンプル装具を試用しながら装具を選定し、退院前に決定・ストーマ装具の購入を行います。

自分の身体に合ったストーマ装具を選択する

ストーマ装具は細かく分けると1,000種類以上あると言われていますので、病院と相談しながら決めていきます。

装具以外にも、人によってはアクセサリーと呼ばれる、以下のような関連商品が必要となります。(一部紹介)

はくり剤 お腹に貼られた、ストーマ装具の粘着剤を簡単にはがせるようにします。

夜間用蓄尿バッグ 通常のストーマ装具に接続して尿を溜めるための補助バッグ。容量が大きく就寝時に使用できるものなどがあります。

皮膚保護剤 ペーストやパウダー、ウエハーなど様々な形態の保護剤があります。装具とストーマの隙間を埋めたりすることで、漏れや皮膚障害を防ぎます。

その他にも、たくさんの商品がありますが、個々のお腹の状態や生活環境により必要な商品は変わりますので、病院と相談しながら決めていきましょう。

実際にかかる1ヶ月の費用は?

ストーマ装具は大きく分けると2種類あります。

ストーマ袋と面板(お腹に貼る粘着部分)が一体になっているものを単品系(ワンピース)装具、面板とストーマ袋が別々になっているものを二品系(ツーピース)装具と呼びます。

【ストーマ装具】

単品系(ワンピース)装具  約6,000円~10,000円

二品系(ツーピース)装具  約12,000円~15,000円

【アクセサリー】※一部紹介

はくり剤 約2,000円~3,000円

夜間用蓄尿バッグ 約500円~1,000円

皮膚保護剤 約1,000円~6,000円

装具やアクセサリーの種類や、使用頻度によって1ヶ月の個々の費用は変わりますが、上記の金額を参考にしてみてください。

各自治体の助成制度を利用しましょう

ストーマを永久的に造設した方は、身体障害者手帳の申請が行え、ストーマ用装具の購入費を補助してもらえる「ストーマ用品の給付(日常生活用具給付券)」が受けられるようになります。※給付制度は自治体により違う為、お住いの市区町村の窓口で確認してください。

ストーマ用品の給付の流れに関してはこちらの記事を参考にしてください。

例)東京都の1ヵ月の平均給付金額

消化器系ストーマ 8,858円

尿路系ストーマ 11,639円

給付制度を利用すれば、個々の実費を軽減できます。

この記事のまとめ

ストーマ装具は手術直後から必要となり、入院中に病院と選定していきます。

個々のお腹にあった、ストーマ装具(1ヵ月 約6,000円~15,000円)や、人によってはアクセサリーが(1ヵ月 約500円~6,000円)必要となります。

ストーマを永久的に造設した方は、各自治体の助成制度を利用すれば、一例) 消化器系ストーマ:1ヵ月 8,858円、尿路系ストーマ:1ヵ月11,639円 の給付を受けることが出来ます。

一番は自分の身体に合ったストーマ装具を選択することです。病院、販売店、福祉などを上手く利用していきましょう

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