【動画】入浴用シールを貼って、海水浴は出来るか?
入浴用シールとは
本来、入浴用シールは、お風呂でストーマ装具が濡れないため、また、温泉施設などでは、周りの人の目に触れにくいよう使用します。各メーカー入浴用として商品化されています。
今回検証する経緯は
オストメイトのお子さんを持つ親御さんから、プールに入る時に入浴シールでも代用出来るのか?との問合せを受けて検証することとなりました。
今回は撮影の関係で海での検証となりましたが、入浴とは違い体を伸ばしたりする環境でも使用出来るのかを見ていきましょう。
検証した入浴用シール
湯ったりシート(マイ・ケアー)
湯ったりシート / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
入浴用パウチ保護フィルム(ミムロ)
ミムロ入浴用パウチ保護フィルム80 / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
バスラックシール(アルケア)
バスラックシール 20cm×23cm 10枚入り / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
〈入浴用シールの貼り方〉
※各商品に、使用方法は記載されています。
湯ったりシート(マイ・ケアー)
1.パウチの中を空にして2から3回折りたたんで、テープで仮止めをします。
2.次に、シートを裏返し黄色の台紙をめくってパウチが中央に来るように貼ります。
3.肌色周囲の粘着部で固定出来たら上の台紙を取り除きます。
入浴用パウチ保護フィルム(ミムロ)
1.まず、パウチを小さく折りたたんで、付属のクリップで止めます。
2.次にシートの中央にパウチがくるように貼り付けます。
バスラックシール(アルケア)
1.ストーマ袋の中を空にし、2から3回折りたたんで、仮止めシールで固定します。
2.剥離紙を剥がし、皺が入らないよう皮膚に貼ります。
結 果
【注意点】
いずれの入浴用シールも、屋外の風が吹いているところでの装着は、粘着面が貼りつき上手く貼れませんでした。装着するときは、屋内や風のない場所で貼るのが良さそうです。
【目立ちにくさ】
人目に付かないぐらい目立ちにくくなります。人にもよりますが、今回検証した看護師の永治さんの肌には合っているため目立ちにくくすることが出来ました。
【海水浴は出来るのか?】
・湯ったりシート(マイ・ケアー)
商品自体には伸縮性はありませんでしたが、周囲に貼ってある薄いフィルム上のシールが肌に追従し、海で泳いでもしっかりくっついていた為、動きにもよりますが今回の検証では泳ぐことが出来ました。
・入浴用パウチ保護フィルム
商品自体に伸縮性は無いため、体を伸ばす動作で海の中では剝がれてしまいました。
・バスラックシール
同様に、商品自体に伸縮性は無いため、体を伸ばす動作で海の中では剝がれてしまいました。
【その他、関連アイテムのご紹介】
・オストミーシークレット スイムラップ
オストミーシークレットスイムラップブラックM / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
水着の下に装着し、ストーマ袋のずれを防ぎます。
水中用の腹巻きのイメージでストーマ装具の固定に使用できます。今回の入浴用シールと併用を行えば、より安定感は出せます。
男女兼用のデザイン。快適なフィット性があり、
素材:ナイロン:80%以上、ポリウレタン:20%未満
この記事のまとめ
本来、入浴用シールは、公衆浴場や温泉施設などで人の目を気にせずパウチをカバーするものです。
さらに、入浴やシャワー時にはパウチを濡らすことなく入ることが出来ます。
今回は検証として、海水浴でも使用できるかを試してみることにしました。
貼付については、風の吹く屋外では難しく、屋内や風が吹かない場所での貼付をお勧めします。
人目を避ける点では、入浴用シールを貼ることで目立たなくなりました。
貼りつきについては、もとより、各メーカーより長時間の使用は推奨されていないこともありますが、体を伸展させ、大きな動きをする水泳には適さないものもありましたが、海水浴でも剥がれなかったものもありました。
入浴用シールを、浴用以外で使用するときの参考にしてみて下さい。