オストメイトあるある-車編―

オストメイトの方が車の運転をする場合、運転そのものに制限はありません。
手術前と同様に運転は出来ます。
しかし、少し気を付けたいことがあるので、お伝えしたいと思います。
術後間もない時や、継続治療中などで体力が落ちている時は、体調と相談しながら無理のないようにしましょう。いきなり遠出する、外出が長時間になるなどはせず、余裕をもって運転をするようにしましょう。
突然、排泄物の処理が必要になったりすることも考え、駐車可能な公衆トイレ、コンビニやストアなどもチェックしておくと安心です。
一般的に、車に乗るときは、シートベルトの着用が義務付けられています。
道路交通法では、負傷や障害があるとき、座席ベルトの装着で健康に影響がある場合は免除されるとありますが、オストメイトの方は、よほどのことがない限り、安全のためにシートベルトの着用をしましょう。
シートベルトを着用すると、ストーマやストーマ袋があたったりするのが気になる方がいらっしゃると思います。
そのような場合の対処方法を紹介します。
シートベルトが気になる場合の対処方法とは?
タオルを折りたたんではさみ直接シートベルトがストーマにあたらないようにする。
小さなクッションでも代用できます。
又は、タオルをU字にしてストーマの周囲にあてがうのもいいでしょう。
ストーマ用アクセサリーとして販売されているもので、ミムロ社から販売されている「まもーるベルト」があります。
まもーるベルト フリー(70cm~130cm) / ウエル・カム サポートセンター
こちらはストーマ周囲をU字型に柔らかいスポンジ素材で囲んで、その上にプラスチック素材の板がついており、ストーマが直接圧迫されないようにする商品です。こちらを利用してもいいでしょう。
他には、カー用品店で販売されているシートベルトストッパーがあります。
こちらは、特定の位置でシートベルトの長さを固定できるので少し緩めて着用が可能になります。
車内でガスの音が気になる時の対処方法とは?
手で、服の上からパウチを抑えると多少の音を抑えることが出来ます。
音楽やラジオ、テレビの音を流しておくのもいいでしょう。
臭いについての対処方法とは?
臭いについてですが、きちんとケアされていれば臭いが周囲に出ることはほとんどありません。
それでも車内という狭い空間で気になる場合の対処法をいくつかご紹介します。
まず1つ目は、
窓を開けて適宜、換気をすることです。一番簡単な方法です。
2つ目は、
空間消臭剤を使用することです。排泄物に特化した消臭剤があります。
他にも使用できる方が限定されますが、パウチの中に消臭剤をいれておく、前日には排泄物が強い臭いになる食品を控えるなど、いろいろ方法があります。
ここで今年2025年5月に花王から販売されたパワフル消臭ストロングシリーズのご紹介をします。
消臭機能が強くなり介護施設などでも使用されている空間消臭の業務用商品です。
「リセッシュ除菌EX」はシュッシュと吹きかけるタイプの消臭剤です。除菌もできます。
「パワフル消臭ストロング消臭芳香剤」は6畳ぐらいの空間に使用する部屋置きタイプです。大きめの車にはいいかもしれません。
どちらも業務用になりますが、ウエル・カムサポートセンターではお取り扱いしておりますので、一般の方もご使用になれます。気になる方はお問い合わせ下さい。