ストーマ装具の保管方法・場所


皆さんはストーマ装具を購入したあと、どのようなところに保管していますか?
また、購入したときはどのような確認をしていますか?
保管方法が適していなかったため、いざ使用しようとしたときに装具が劣化し使用できなかったのではとても残念ですよね。
また、装具が劣化したことで皮膚トラブルや漏れの原因になったりする場合もあります。
確認を十分にしなかったことで、製造時期が古いものや使用期限が切れているものなどを使用していた?!などがあるかもしれません。
購入したからと安心しそのまま放置せず、装具を正しく管理・保管しましょう。
安全・安心で快適な生活を送るためにもう一度保管方法や購入したときにチャックするところなど一緒に確認していきましょう。
装具の保管場所に適さないこと・場所
①高温・多湿なところに保管
部屋の温度が40度以上の場所や、お風呂場の脱衣所など高温で多湿なところに置いておくと、ストーマ装具の面板の劣化につながりますので避けましょう。
また、車の中も停車中は高温になります。ストーマ装具を持って出かけるときは車の中に置きっぱなしにしないようにしましょう。
②温度の低すぎる場所での保管
暑いからといって冷蔵庫で保管することも、面板の劣化につながります。
③直射日光の当たるところ
④大量購入による保管
ストーマ装具を変更しないだろうからと大量に購入し保管すると、使用期限が切れてしまう危険性もあります。
また、ストーマの状態や腹壁の変化があった場合、装具を変更したいときに返品ができない可能性があります。
⑤届いた製品箱からストーマ装具を出しての保管
ストーマ装具を注文したときに入ってきている製品箱があります。
その箱はすぐに捨てるのでなく箱にいれたまま保管しましょう。
箱にはある程度の強度がありストーマ装具を守ってくれるとともに、箱の外側にロットナンバー、製造年月日、使用期限の記載があります。
必ずその番号や月日を確認しましょう。
使用期限の表記は、装具メーカーによって『⏳』『使用期限』『有効期限』など様々ですが、写真のように製品箱に記載があります。

ストーマ装具に不良品が混ざっていた場合、ストーマ装具そのものには製造年月日やロットナンバーは入っていません
その不良品がそのロットナンバーのものだけなのか、その時期に製造されたストーマ装具全体的なものなのかなどの確認が必要です。
同時期のストーマ装具を回収しなればならないなどの判断するためにも、ロットナンバーや製造年月日が必要です。
購入したときの製品箱は破棄せず、そのストーマ装具と一緒に保管しましょう。
古いものを使用してしまった場合や、ロットナンバーや製造年月日が不明なものは、購入したご自身の責任・負担となってしまうので注意が必要です。
⑥製品箱を縦向きに置く
箱を縦に立てかけて保管すると重力で面板がよれてしまい、貼付するときによれよれの装具となり漏れてしまう原因となります。
装具の入った箱は横向きに置くようにしましょう。
⑦箱の上に重いものを置く
箱の上に重いものを置くと、面板の形が変わってしまう恐れがあります。
本来の面板の形が変わってしまうと貼付が困難となります。
このような保管方法はストーマ装具の保管に適しません。
この7つのポイントを抑え、
今一度、ストーマ装具の保管場所や方法を確認しましょう。
(この他に、災害時の装具や保管場所・セットなどのポイントは別記事にて掲載しています)
この記事のまとめ
ストーマ装具の商品が届いたら、注文した商品で間違いないか、個数は合っているか、ストーマ装具の外箱に記載しているロットナンバー、製造年月日、消費期限、ストーマ装具に不良品がないかをきちんとチェックしましょう。
自宅にストーマ装具が残っていたら、製造年月日の古いものから使用します。
何か気になることがあった場合は、いつでもウエル・カムサポートセンターにご連絡ください。
皆様のストーマ生活がより良いものになるよう私たちがご支援いたします。