【動画】オストメイトが受けられる給付対象品目のご紹介 サージカルテープ
サージカルテープはストーマ装具の面板の周囲に貼ることで、面板の密着をよくします。
素材や形状には様々なタイプがあります。
テープ / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
とりあえずなんでもいいからと貼ってみたりすると、人によっては肌トラブルを起こし大変なことになります。肌の弱い方は医療者に相談するか、少しテープを貼って試してから使用されると安心です。
オストメイトの給付制度の対象品目の中に、サージカルテープがあります。
給付品目は日本オストミー協会を通して厚生労働省の会議で決められたものです。地域生活支援事業によって給付されるため、お住いの市町村によっては、日用生活用具給付対象に該当しない場合は、給付対象外となるので、市区町村あるいはストーマ販売店でご確認ください。
サージカルテープの種類
昨今、サージカルテープは様々な種類を、数多くのメーカーが販売しています。
ここでは、オストメイトの方が使っているサージカルテープを紹介します。
大きく分けると、一般的なサージカルテープ、薄いフィルムテープ、皮膚保護剤テープになります。
一般的なテープ
不織布や紙、プラスチック、布などに粘着剤が付いたものになります。
素材によって蒸れ、伸縮性、カットのしやすさなどが異なります。
また、粘着剤の種類や強さで、耐久性や剥がしやすさ、肌への影響も変わってきます。
オストメイトが使用するときの注意点
オストメイトが使用される場合、選択する時に一番気を付けたいことは、かぶれないという事です。
生活シーンによって、例えば、入浴時のみ使用するなら防水機能が優れたもの。
体の動きによって面板が浮きやすくなるなら、粘着力が強いもの。
肌が荒れやすいなら、肌に優しいシリコンテープなど、ご自身に合ったものを使用されるといいでしょう。
規格は2,5㎝(~10㎝)×5m(~10m)になります。
薄いフィルムテープ
薄くて、透明で、防水性があります。薄いフィルムに粘着剤が付いたものです。
紙や不織布のテープに比べて貼った時に引っ掛かりが少なく剥がれ難いです。
5㎝(7,5㎝ 10㎝ 15㎝16㎝もあり)×10mで販売されているの物を、3㎝幅くらいにカットして使用します。
また、はじめから三日月状にカットされたものや、粘着部にシリコーン
きで肌に優しものもあります。
皮膚保護剤テープ
面板部分と同様の素材でできています。
多くのものは面板に沿うように、三日月のようなカーブした形です。2枚または3枚で全周を覆うことが出来ます。カットして使うことも出来ます。
夏場の汗が多い時でも蒸れによるかぶれが少ないです。
形状の違いでは長方形のものや、2,5㎝(5㎝、10㎝もあり)×5mで販売されているものもあります。
サージカルテープが面板についているストーマ装具
ストーマ装具の中には、初めから面板の外周がテープ付きになっているものもあります。
テープを購入したり、カットしたりといった手間なく、面板の外周の密着を助長します。
基本的には、テープ付き装具には追加して外周テープを貼らずに使用します。
テープの貼り方
一般的なテープや透明の薄いテープの場合ほとんどのものは、2~5㎝くらいにカットして使用します。
皮膚保護テープの場合カットせずに使用することが多いです。
半分が面板もう半分が肌に付くように貼り合わせていきます。全周に貼る、または貼りたいところのみ一部のみに貼ります。
テープの剥がし方
面板をはがす時と同様に、テープを剥がす時には皮膚にストレスを与えることになります。急いでいるからと、ビリっと剥がすのはやめましょう。
正しいテープの剥がし方は、皮膚を押さえながら、テープを180度折り返し、皮膚を押さえながら剥がしていきます。剥離剤を使用するとさらに皮膚に対するストレスを軽減できます。
この記事のまとめ
面板の貼りつきを安定させ、剥がれるのを防ぐため、面板の周囲に貼るサージカルテープですが、ご自分の肌や使い勝手が合ったものを、必要な場所に、必要な時に貼ることが大切です。
剥がすときにも注意が必要です。
数多くのサージカルテープが販売されているため、困った時はストーマ外来や、とりあつかいのある販売店で相談されることをお勧めします。
お住いの市区町村で日常生活用具給付対象になっているかご確認のうえ、ご購入下さい。