【動画】消化器用ストーマ装具に付いている脱臭フィルターとは?
脱臭フィルターとは?
消化器用ストーマ袋についている、ガスを抜くための脱臭ろ過機能付き廃棄孔をさします。
一部の商品を除き、ほとんどの消化器用ストーマ装具に付いています。
また、ガスフィルターの中には、御自身でストーマ袋に孔を開けて付ける、後付けフィルターもあります。
コロフィルター / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
ガスクリン / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
脱臭フィルターからは、ストーマ袋の中のガスが自然に抜けるしくみになっています。
ストーマ装具メーカーや、各商品のラインナップによって形や取り扱い方が異なります。
脱臭フィルターの機能
ストーマ袋を貼り換えたすぐは、ガスが自然にゆっくりと抜けていきます。
しかし、数日使用している間に排泄物でフィルター部分が覆われると、脱臭フィルターに目詰まりが生じ、ガスの抜けが悪くなっていきます。
水っぽい排泄物も目詰まりしやすいです。
どうしてもトイレに行けない行事などがあり袋がパンパンにならないか心配なときは、ストーマ装具を交換しておくのもいいかもしれません。
脱臭フィルターのついている場所と大きさ
ストーマ袋の上部に付いています。ストーマ袋の不織布で覆われているものもあります。
大きさはほとんどのものが1~2㎝くらいの正方形や長方形、円形や楕円形のような形です。
ストーマ装具によっては、9~11㎝の大型プレフィルターを袋の中に内蔵してあるものもあります。
注意事項
入浴やプールなどの際には、脱臭フィルターから水が入ってくるので、ストーマ装具に付属のシールを貼ります。
脱臭フィルターの場所はストーマ装具によって違いますので、事前に確認しておきましょう。
使用後は袋に貼りつけておくと次回も使用することが出来便利です。
ホリスター社とダンサック社のフィルターは設計上、水が入らない仕組みになっているのでシールを貼る必要はありません。
こんな使い方も出来ます
ストーマ袋のガスが抜けすぎて、袋の中が真空状態になり、ストーマの排出口がぺたんこで排泄物が出にくくなるような時にも、シールを半分貼って少し空気を入れておくといいでしょう。
後付けフィルターについて
ストーマ袋に御自身で孔を開けて、貼りつけることが出来ます。脱臭機能が付いたシールになっています。
また、脱臭機能のついていないふたを外せば直接ガスが抜ける後付けのガス抜きもあります。
オストイージーベント / ウエル・カム サポートセンター (wellcomeshop.jp)
この記事のまとめ
脱臭フィルターは消化器用ストーマ袋についている、自然にガスが抜ける仕組みのもので、排泄物を漏らさない消臭機能を備えたフィルターです。
しばらく使用していると、排泄物で目詰まりをおこしフィルター機能が落ちていきます。
その場合は、ストーマ袋の排泄口を開いてガスを出すしかありません。
入浴時には、脱臭フィルターから水が入らないようシールを貼って管理します。
また、ストーマ袋の中が真空になり不都合がある場合も、シールで少し塞いで使用します。
脱臭フィルターを知って、上手にストーマ袋を使用しましょう。