【動画】介護者が行うツーピース(二品系)装具交換

本来、ストーマ装具の交換はご本人がするべきものですが、いろんな事情でご本人以外の人にゆだねないといけない場合があります。
今回は、これからストーマ交換をするご家族や介護、看護のスタッフに向けてツーピース(二品系)装具の交換方法を紹介します。
ツーピース(二品系)装具交換の手順
まずは、ストーマ装具交換の工程を確認しましょう。
装着中のストーマ装具をはずす。→皮膚をきれいにする。→新しい装具を貼る
の3工程になります。
ツーピース(二品系)装具交換の流れ
1.まず初めに、ストーマ装具交換に必要な物品を用意します。
普段から、必要な物品は箱やかご、カバンなどにひとまとめにしておき、そこから出して手の届く範囲に並べるようにすると便利です。
2.ストーマ装具交換を始める前に、室温の調整や衣服が汚れないようストーマ周囲の環境を整えます。
座って行う場合は、洗濯ばさみなどで衣服を固定し、ズボンやパンツのゴムあたりにゴミを入れるビニール袋を固定します。
オストメイトが横になって行う場合は、ストーマより下側になる所に紙おむつを敷いたりビニール袋をテープで固定したりします。
こうすることで、突然排泄物が出てきた時や、皮膚を洗ったときに衣服や寝具の汚染を防ぐことが出来ます。
3.装着しているストーマ装具をはずす。
面板はしっかりお腹に貼り付いているため、はがす時にははくり剤を使用します。
はくり剤はスプレータイプ、シートタイプ、滴下タイプなどがあります。使いやすいものを備えておきましょう。
はくり剤の使用方法は、面板と皮膚の間に液体が入り込むよう使用します。しばらくすると、簡単に面板が皮膚から剥がれます。
取り外したストーマ袋の中の排泄物は、トイレに流して下さい。
ストーマ装具は小さくたたみビニール袋や新聞紙で覆って、各自治体の廃棄の指示に従って捨てて下さい。
4.次に、ストーマ周囲の皮膚の洗浄を行います。
石鹸で洗う前に、取れる汚れはティシュなどでぬぐい取っておきます。
ストーマ周囲の皮膚を洗う際、石鹸の泡をなでるように優しく洗います。こすり過ぎないように注意しましょう。
石鹸の泡はお湯で流すか、タオルや布、キッチンペーパーなどをお湯で絞ってしっかり拭き取るようにします。
洗い流し不要のふき取りのみの石鹸や、洗浄用クリームなどもあります。
5.ストーマの計測を行います。(毎回でなくて大丈夫です)
縦×横×高さ(皮膚から排泄口まで)を記録しておくといいでしょう。
6.面板の孔をカットする
プレカット製品をお使いの方はカットの必要はありません。
フリーカット製品は2ピースタイプだと、袋をハサミで切って破ってしまう心配がないためカットしやすいです。
7.面板を貼ります。
面板のフィルムを剥がす前に、孔がストーマサイズに合っているかあてがってみます。一般的には少し隙間があるくらいが丁度いいです。
孔サイズがOKなら、面板の裏のフィルム又はシートを剥がして皮膚に貼り付けます。ストーマを直視出来るので、ずれたりすることなく貼れます。
最後に、ストーマ袋を勘合させて終了です。
ストーマ袋の向きは貼った後でも変えることが出来ます。
また、面板を変えることなく、ストーマ袋のみを新しいものに交換することも可能です。
排泄物が続けて出ている場合など、あらかじめ。面板と袋をつけて一体化した状態で貼ることも可能です。
まとめ
今回は、ツーピース(二品系)タイプのストーマ装具交換をご紹介しました。
オストメイトご本人が、ストーマ装具交換できなくなったとき、ご家族や介護者、看護者が行う場合の参考にして頂ければと思います。