【動画】消化器用ストーマ袋の膨らみ(バルーニング)
消化器用ストーマ袋をお使いの方で、寝ている間や外出時に、ストーマ袋がパンパンに膨らみあわてた経験はありませんか?
今回は、消化器用ストーマ袋が膨らむ(バルーニング)原因と対処方法について説明します。
消化器用ストーマ袋の脱臭フィルター
脱臭フィルターは、ストーマ袋の上のほうについています。
(消化器用ストーマ装具でも脱臭フィルターが付いていないものもあります)
フィルターは、活性炭などで消臭をしながら、自然にガスが抜ける仕組みになっています。
フィルターが目詰まりなく機能している間は、少し袋を抑えると抜けやすくなります。
メーカーや製品により、仕組が違います。
ガスがストーマ袋に充満する原因
多量のガスが排泄した場合
会話や食事中に飲み込む空気が多いことや、食事の内容や腸内細菌の活動などでガスの発生する量が多くなります。
脱臭フィルターの目詰まり
便の性状などにより、ストーマ装具を数日間使用するとフィルター部分が目詰まりをおこし機能しなくなります。ストーマ袋の中にガスが充満し自然に抜けるのに時間がかかり、ガスが抜けなくなってしまいます。
ストーマ袋のガスが充満すると、ガスの圧力で面板が皮膚から剥がれてしまう可能性もあります。
ストーマ袋は簡単に破れないですが、面板が外れてしまい「破裂した」と表現する人もいます。
こうなる前にガスを抜く対処が必要です。
ストーマ袋が膨らまないための対処方法
ストーマ袋からガスを抜く方法
一般的には、ストーマ袋の便を出す排泄口を開いてガスを出します。
ツーピースタイプを使っている人は、面板とストーマ袋の嵌合部を開けることによってガスを出すことができます。
また、ストーマ袋のみを早く交換することで、フィルター機能が低下せず維持することができます。
その他に、別売りの後付けフィルターを付けることでガスの排出を増やすこともできます。
ガスの発生を抑える方法
食事はゆっくり噛んで、食事中はなるべく話さないようにします。
ストローの使用は控える。
ガムを摂取するのを控える。
ガスを発生しやすい食事を控えめにする。例えば、繊維質を多く含むイモ類、豆類。貝類。炭酸飲料、ビール。緑黄色野菜、アブラナ科の野菜など。
腸内環境を整える発酵食品や乳製品を食べるようにする。
など、ご自分にあったコントロール方法を見つけるようにしましょう。
ストーマ袋のガスが抜けすぎるときの対応
ガスが出にくい人は、ストーマ袋からガスが抜けすぎて真空状態になり、便が袋の下に落ちにくくなる場合があります。このような場合、脱臭フィルターに付属の専用シールやテープを貼ってガスが抜けないようにしましょう。
この記事のまとめ
ストーマ袋が膨らむ原因と対処方法をお伝えしました。
ガスが出ることは体にとって自然な現象です。
ガスが多いなと思ったときは、ご自分の体調、生活、食事の習慣、使用しているストーマ装具を上手に調整していきましょう。