【動画】高齢者の低栄養 

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今回は、高齢者の低栄養状態と対策について説明します。

2021年日本の高齢者の人口割合は29%超になり、5~6人に1人は低栄養状態と考えられています。

そして、年齢があがるほど、また在宅で療養中である人や、介護度が高い人ほど低栄養の割合が高くなっています。 

低栄養状態を放っておくと起こりうる危険性について 

低栄養は、栄養素の摂取が体の必要量より少ないときに起こります。

人が健康でいるために必要な栄養が取れていない状態です。 

何もしないでジーとしていても、基礎代謝として徐々に栄養は使われていきます。 

高齢になり、運動機能や体力の低下があると、食欲が低下し食べる量が減ります。

痩せて筋力が衰え転倒や骨折、さらには寝たきりの原因になります。 

また、食べ物をかむ力、飲み込む力が弱くなると誤嚥の原因にもなります。 

食べていても、偏った食事だと、タンパク質、ビタミン、ミネラルなど栄養素の不足し、体の組織の力が弱くなります。

例えば免疫力や臓器の機能、傷の回復力などが悪くなります。 

しっかり食べてこのようなことにならないよう予防していきましょう。 

低栄養状態が起こる要因 

  1. 体や食事に関する要因 
    活動量が減って、食欲がわかない。食事量が減った。 
    噛む力、飲み込む力、歯が悪い、消化機能が低下した。 
    味覚、臭覚、視覚が衰えた。 
    便秘。 
    病気がある。 
  1. 精神的な要因 
    ストレスや不安がある。 
    孤独感がある。 
    物忘れや、理解力が低下した。 
    栄養の知識があまりない。 
  1. 環境的、経済的要因 
    一人暮らしになった。 
    食事を作るのが面倒になった。 
    高齢夫婦のみで長い間暮らしている。 
    運転をやめて買い物が不便になった、 
    足腰が悪くなり買い物が思うようにできなくなった。 
    食費にお金を十分使えない。 

  など 

低栄養の症状 

体重が減りやせた。 

味覚が鈍くなり、濃い味付けを好む。 

食欲がわかない。 

食べる量が減った。 

腹から下、足のむくみがある。 

風邪や傷が治りにくくなった。 

胃もたれや、便秘になりやすくなった。 

噛む力が弱くなった。むせやすくなった。 

横になる時間が増えた。歩くことが減った。疲れやすい。 

理解力、判断力、論理力が以前のようには出来なくなる。 

表情が乏しくなった。 

発語が減った。 

など 

典型的な症状があてはまらないので総合的に判断します。

病院ではBMIや血液検査、体重、身長、食事量などで診断されます。 

低栄養の予防と改善方法 

生活をしている中で、痩せてきたり、食事量が減ったりと上記のような症状や変化に気づくことが大切です。

本人だけでなく、ご家族や周りの人も気に留めるようにしましょう。 

気になる症状が続くようなら、家族、ケアマネージャー、かかりつけ医師に相談しましょう。 

また、定期健診を受けるようにしましょう。検査では数値がでるのでアドバイスを受けやすくなります。 

食生活の見直しや、不足している栄養を補うための食事の仕方など、管理栄養士から食事サポートを受けることもできます。 

日頃からバランスの良い食事を心掛けましょう。主食と魚や肉のたんぱく質、野菜や果物の食物繊維やビタミンミネラルを食べるようにしましょう。 

食べられない時は、調理の仕方をかえたり、間食をとりいれたり、よほど食べられない時は、栄養機能食品を摂るのもいいでしょう。歯が悪ければ治療をし、適度な運動と睡眠、周りの人との関わりで、年齢とともに弱くなっていく様々な機能を保持増進するようにしましょう。 

この記事のまとめ 

栄養状態が良いことが健康寿命を支える上でとても大事なことです。 

日々の毎回の食事を大切にし、食事量が減っていないか、偏っていないか、本人も周りの人も気に留めるようにしましょう。 

体重が減った時など、状況が深刻な場合は、ケアマネージャーやかかりつけ医師に相談しましょう。場合によっては管理栄養士のアドバイスを受け、食事のサポートを受けましょう。

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