【動画】ストーマ用品13品目のご紹介 皮膚保護パウダー
オストメイトの給付制度では、ストーマ用品の給付対象品13品目が定めらています。
今回は、その対象品目に該当している、皮膚保護パウダーのご紹介をします。
皮膚保護パウダーはストーマパウダーとか粉状皮膚保護剤と呼ばれて使用されています。
オストメイトの給付制度のストーマ13品目の中に皮膚保護パウダーがあります。
そもそも、ストーマ用品の13品目とは?
13品目とは、日本オストミー協会が各地方自治体に給付対象として推奨しているストーマケアに使用する用品のことです。
地域生活支援事業によって給付されるため、お住いの市町村によっては日用生活用具に該当しない場合は給付の対象外になるので、市区町村あるいはストーマ販売店でご確認の上ご購入下さい。
皮膚保護パウダーは、基本びらんがある皮膚や、ストーマと面板の孔の隙間の皮膚に使用し皮膚を守るものです。
どのメーカーの商品も片手で持てるプラスチックボトルに入っており、粉を出す部分が細くなっています。
出方は大きな違いはありません。
では、どのように皮膚を守ってくれるのか
皮膚保護パウダーは主に親水性ポリマーでできています。
浸出液や排泄物の水分にふれるとゲル化して皮膚に留まります。
浸出液や排泄物の刺激物質を和らげる作用があるので皮膚を守ってくれるのです。
しかし、粉に含む水分量が増えたり、排泄物が勢いよく出てくると流れてしまうことになります。
使い方
今回は主な使い方をお伝えします。他にもいろんな使い方ができます。
◎ストーマ周囲にできたびらん(ただれて一皮むけて浸出液が出ている状態)部分に使用する場合
1.皮膚保護パウダーをびらん部にうすく振りかけます。
2.たくさん出してしまった場合はティッシュなどで払落す、またはストーマ側に寄せる。
必要最低限の量が適量です。
3.その上に面板をはることで、面板の粘着を助けてくれます。
◎ストーマと面板の孔の隙間を埋める場合
隙間には常にストーマの粘液がタレこみます。
この部分にパウダーを付けておくことで、流れ落ちるまでの間皮膚を守ってくれることになります。
尿や水様便のストーマの場合は、すぐに流れてしまうので適さないと判断します。
◎ストーマの粘膜に少量の出血があった場合
ストーマ装具交換時、ティッシュなどがストーマに触れて出血する場合があります。
これをティッシュで止血すると剥がすときに再出血します。
ティッシュの代わりに、皮膚保護パウダーを少し振りかけると止血します。
剥がす手間もありません。
この記事のまとめ
皮膚保護パウダーは必ず使用するものではありませんが、使い方は多岐にわたります。
皮膚がただれやすい方、ストーマ基部の皮膚を守りたい方、ストーマ出血しやすい方など、毎回使用しなくても持っているだけでいざというとき安心という方も。
くれぐれも付け過ぎには注意して、適量使用することでストーマをよりよくケアして下さい。
お住いの市区町村によって日常生活用具給付対象にならない場合があるので、ご確認の上ご購入下さい。